佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターとは


九州地区初および地方自治体が直接設置する初のシンクロトロン施設であり、ネットワーク型の学術研究拠点の構築を目指す「九州北部学術研究都市整備構想(アジアス九州)」の一環として整備されるものです。小規模ながら、挿入光源利用やエミッタンスを考慮した高輝度光源を装備し、「新産業創造、地域産業の高度化に向けたアジアワイドの高輝度光産業開発交流拠点」をコンセプトに九州地域はもとより広くアジアワイドな研究開発交流が進められています。


施設の最近の状況は、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターの公式ページを御覧下さい。


(以下は、平成15年6月頃、ニュースレター用に掲載された文書です。)

平成15年6月現在までの施設の状況

建設工事安全祈願式および式典が平成13年10月16日に行われました。それから約1年経った平成14年9月末に実験・研究棟が竣工しました。実験・研究棟は鉄骨造2階建てで、延べ面積は4,302m2です。棟内には、入射器を設置するリニアック室、加速・蓄積リングを収納するリング室、および、シンクロトロン光を利用した各種実験のためのビームラインを設置のための実験ホールが配置されています。その他、レンタルラボ・研究室、セミナー室、見学室等も設けられており、講義やシンポジウム、セミナーなどの開催は勿論のこと一般市民が見学可能な開放型の研究施設となっています。実験・研究棟の竣工後、引き続き外溝工事および利用者のための宿泊棟の建設工事が行われ、今日これらも無事終了しています。現在は、光源装置の整備に向けた発注作業が佐賀県により鋭意行われていますが、同時に佐賀県所有のビームライン3本の設計が、当センターおよび佐賀大学をはじめとした研究グループによって進められています。また、佐賀大学で設置するアカデミックユースのビームラインの設計作業も当センター鎌田教授の研究グループによって進められています。

下の写真は平成15年6月現在の施設の様子です。

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