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エルビウム添加酸化ガリウムを用いた純緑色発光デバイスの開発に成功


 佐賀大学シンクロトロン光応用研究センターと電気電子工学専攻の共同研究グループは、効率のよい純緑色発光(約550nm)を実現できる新しい希土類添加ワイドバンドギャップ酸化物半導体材料の開発と、この新材料を用いたSiベース発光素子における純緑色発光の実証に初めて成功しました。
 今回開発した材料は、酸化ガリウム(Ga2O3)を母材とし、これに希土類元素エルビウム(Er)を添加した新しい希土類添加ワイドバンドギャップ半導体材料です。本材料をSi基板上に成長し作製したSiベース発光素子から明るい純緑色発光が得られること、発光波長が温度に依存しないこと、従来のGaNやZnOを母材とした場合に比べて低駆動電圧化が可能であることを本研究で明らかにしました。次世代フルカラーディスプレイやRGB白色発光素子とLSIのモノリシック集積化の実現等に向けた有益な指針を提供する成果と言えます。
 本研究成果をまとめたレビューが、英国王立化学会(Royal Society of Chemistry)が発行する学術雑誌(CrystEngComm, Vol.19, pp.4448-4458, 2017)にHighlight Articleとして掲載されました。また10月15-18日に開かれた薄膜に関する国際会議(TACT2017 International Thin Films Conference)で招待講演を行いました。

【お問い合わせ先】

佐賀大学シンクロトロン光応用研究センター 教授 郭其新
TEL : 0952-28-8854 e-mail : guoq(a)cc.saga-u.ac.jp


  2017/11/06   saito